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イニシャルT 6(この記事はフィクションだ!)

昼間に
信じられない程の汗を、毛孔という毛孔の総てから、それこそ細かいシャワーのように吹き出し続けていたTは、所有している中でも一番大きな屋敷に帰って来た
大量の水分を補給していた筈なのに、小便はお印程度にしか出ないし、色がまた濃い・・・・Tの肉体はどれほどの代謝機能を備えているのだろうか・・・・

一階部分でも数台あるクーラーを総て作動させ、広いバスルームに這いずり込む

ミストサウナを作動させ、ぬるい霧の渦に巻かれて息を整える・・・・どうやらTの留守中にこのミストサウナを作動させた女がいるようだ・・・・彼女はこのシステムがお気に入りなのだ・・・・
微かに彼女の肌の薫りが残っている・・・・Tの嗅覚は特殊能力者ではないかと思われるほどに利く・・・・そこに立っていた元グラビア女王の生々しい肉体のありようが、Tの嗅覚によって脳内に再構築される・・・・
それはまた、Tの特殊な時間を超越する視覚能力にも補完されて、より鮮明に、より艶かしく再生されてしまう・・・・

Tのぺニスは、はからずも血流が増し、硬く反り返る・・・・その女とセックスした事は無いが、若い頃にはその女のグラビアで数限りなく抜いたものだ・・・・
彼女とは偶然に隣同士
しかも非常に気が合い、いつでもしようと思えば出来る現在、あえてしないでいるのは、これ以上新しい女を作らないでくれという・・・・とある女性の願いであるからだ
Tは自分の性的欲望の達成よりも、今愛している女性の願いを優先出来る人間なのだ・・・・少なくとも今のうちは・・・・

裸のまま風呂を出
クーラーでようやく冷え始めた縁側に仁王立ちで明るい庭を眺める
息を整えるとぺニスも落ちついてくる

池に築山、藤棚、石灯籠、見事な赤松・・・・
世田谷のど真ん中にある広大な屋敷の庭は、夏の昼下がりの強い光に、むせ変えるように青臭い生命力をみなぎらせている。





by t102910291029 | 2017-07-11 06:10 | Comments(0)
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