デビルマンの時間

私は野崎という
あだ名はドンファン
自分で名乗ってる

表向きの顔は実業家だが、本来は考古学者だ
人には必ず表の顔と裏の顔があるものだ
バカな世間の奴等にとっては私は唯の色好みなチビ爺に過ぎない
それが都合が良い

私は
過去の遺物やオーパーツを入手し分析することにより莫大な財を築いた
最近では遥か古代の人類以前の文明が遺したヘッドギア型の記録装置からバーチャルリアリティ・・・・いわゆるVR原理を発明している
そこそこに使えるが、あの原型の装置にどんな驚愕の記憶が記されていたか・・・・誤って誰かが被らないようにしなければならない・・・・

古代の記録装置の分析から、私はある生物・・・・仮にデーモンと名付けよう・・・・の存在を知った

彼等はテレポーテーション能力と合体能力があり、残忍で獰猛なのだ

私はひそかにデーモンと合体を試みた
完全に理性を無くし獣となるために地下に秘密部屋を造り、酒池肉林のパーティを開く
勿論、覚醒剤も用意した・・・・今は残りが書斎のデスクに・・・・デーモンと合体した以上、もう、こんなものは要らない
使うとしたら、私の中のデーモンを抑えきれないと判断した時・・・・ガソリンを被る焼死とどちらかを選ぼう・・・・

数日前
私は自分の中のデーモンを抑えきれず、愛犬に覚醒剤を飲ませて惨く殺した

我に帰り、愛犬ラブの亡骸を抱いて哭いた
数分前までは悶え苦しむ愛犬の姿にワタシの中の残忍なデーモンが歓喜にうち震えていたのは紛れもない事実だ

私には若い妻がいる
世間を欺くためと性処理のために買った
頭の中身はどうでもいい
デーモンと合体した後の私は性的にも人を超えている
その最中に妻をヒネリ殺さない為に全精神力をつかいはたす
妻は私がワイルドで絶倫になったと悦んでいるが、実際はセックスの度に殺されかけている事に気づいていない女だ

そろそろ限界だ

私はデーモンに呑み込まれぬうちに自らを始末しようと思う

恐怖の遺産は息子の了に継がせる事にする
あいつは母親に似て金髪の美青年に育った
時々、彼の瞳の中にナニやら深い存在のようなものが見える
気のせいだろう

私の死語、了があの装置を被るように仕向ければよいが
罷り間違っても私の死が疑惑を呼び・・・・権力やマスコミに嗅ぎまわられ、あの装置が権力に盗まれないか・・・・それが心配だ


この手記を記している間にも、私の中の残虐な意思は抑えられない程に高まっている❗

暴力と変身の衝動に、身体が燃えるように熱い

ああ
いつの間にか全裸になっている❗

ガソリンを被る時間はもう無いよいだ

覚醒剤を貪り喰らって死ぬしかないだろう・・・・ラブのように・・・・


そういえば了の友人の男子・・・・明とか言ったか

何故か死の間際になって、あの青年が気になる・・・・もしかして・・・・いや・・・・まさか・・・・








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by t102910291029 | 2018-06-08 19:29 | Comments(0)
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